あなたは私
子どもたち
外で子どもたちを見かけると、
自分の子どもだった頃を思い出します。
世の中のことは何も分からなかったけれど、
その時が、自分にとっては人生の最先端でした。
何でもできるようになれる
そんな、根拠のない自信に満ちていました。
失敗もたくさんあって良く叱られましたが、
大人になることにワクワクしていました。
自分もそうであったように、
元気そうに見える子どもたちも、
それなりに何か悩みを抱えているかもしれません。
子どもは子どもなりに、
その時を精いっぱい生きていると思います。
自分も通ってきた道です。
大先輩方
お年を召した方々をお見掛けすると、
何かお手伝いできることはないかを考えます。
若い頃は、いつまでもこの時間が続くかのように感じていました。
このまま年を取らないかもしれない。
歳をとったとしても、肉体はこのままかもしれない。
でも、歳を重ねるにしたがって、
体の自由は少しずつ奪われてきます。
いつかはこの地球とお別れするときが来るということを、
強く考えるようになりました。
今は、お手伝いをしてあげる立場だと思っているけれど、
私も、いつかは必ずたどり着く道です。
老いることは、避けては通れません。
あなたは私
私たちは、
順番に、この地球に奇跡的に表れたにすぎません。
大いなる宇宙からこの地球を見たならば、
地球上の生物としては、あなたと私は一体なのだと感じます。
あの子どもも、あのおばあさんも、あそこにいる猫も、電線上の雀も、
みんなみんな自分と同じ。
みんな私だと思えば、
どの命もむげにはできません。
命の一つ一つがいとおしく感じると思うのです。
「みんな違ってみんないい」
とは、金子みすゞの詩の一説ですが、
さらに加えて、
「みんな一つでみんな大切。」
私はそう思います。