自己成就予言
小学生の頃の話
私が小学生のころ通っていた学校では、
運動会の時に地区対抗リレーというものがありました。
住んでいる地区ごとに、
1年生から6年生から男女一人ずつリレーの選手を決めて、
運動会当日に競争します。
同じ地区には私のほかに3人の女の子がいました。
私がリレーの選手になるためには、
この3人の中で一番足が速くなければなりませんでした。
私は、リレーの選手になりたかったので、
予選の時はトップを取ろうと思っていました。
こんなのは、おかしい。
ある日の放課後。
私の地区のリレー予選が校庭の隅っこで行われました。
3人の同じ地区の女の子同士、スタートラインに横一列になって、予選が行われました。
「ようい、ドン!」
私は全力を出していたつもりでしたが、
スタートしてからなかなかトップになれない状況で走っていました。
ゴール地点はどんどん近づいてきます。
私は焦ってしまいました。
これまで、他の3人の子と一緒に競走したことはありませんでしたが、
この3人よりも自分は足が速いと思いこんでいましたので、この状況はとうてい認められませんでした。
「おかしい。絶対におかしい。私は一番速いはずだ。」
そう思ったとたん、
「わー!」と大きな声を出してしまいました。
そして、足が良く動くように感じたのです。
そのまま懸命に走り、結局トップでゴールすることができました。
リレーの選手になることができたのです。
自己成就予言
「現状に納得がいかない。」
「普段だったら○○なのに。」
「おかしい。」
これはきっと、自己成就予言の通りになったということなのでしょう。
その時はもちろん、そのような理論は知りませんでした。
でも、
心から現状を認められなかったのです。
本来のあるべき姿を強く思いこんでいたのです。
私はこの中で一番足が速い。
と。
そうしたら、思った通りの未来が訪れたのでした。
松田様の動画で学んだときに、ふと思い出したことです。